「覚えておくこと。打たれたり侮辱されたりしても、それだけでは害を受けたとは言えない。自分が害を受けていると信じ込まなければならない。」
これは、古代ギリシアのストア派の哲学者であるエピクテトス(Epiktētos、紀元50年頃 - 135年頃)の言葉です。
物事が人に影響を与えるのは、出来事自体ではなく、人がその出来事をどのように解釈するかによるというストア哲学の考え方を示しています。
彼は奴隷として生まれ、生活する中でストア派哲学と出会い、奴隷の身分を解放された後、哲学の教師となったストア派哲学の第一人者です。
ストア派哲学は運命、理性、自己抑制を重視する哲学で、自分がコントロールできるもの(自分の行動や反応)とコントロールできないもの(他人の行動や外部環境)を理解することを強調します。
これは、自分の行動や反応を自分自身でコントロールすることで心の平穏を保つという考え方です。
そんなストア哲学を現代人の生活に適用するための本として、『The Daily Stoic』があります。Ryan Holidayにより書かれたこの本は、エピクテトス、マルクス・アウレリウス、セネカなどの主要なストア派哲学者の作品に基づいた一日一言を読者に提供しています。
Holidayは、ストア派哲学が現代の生活に非常に適用可能であるとした上で。ストア派哲学を現代に生きる人々の生活で実践することを奨励しています。