ukon’s blog

哲学本をよく読みます。 主にアウトプット、備忘録として哲学ネタを投稿します。

幸せへの指南書『The Daily Stoic』 by Ryan Holiday

古代ギリシャ


「覚えておくこと。打たれたり侮辱されたりしても、それだけでは害を受けたとは言えない。自分が害を受けていると信じ込まなければならない。」

 

これは、古代ギリシアストア派の哲学者であるエピクテトス(Epiktētos、紀元50年頃 - 135年頃)の言葉です。

 

物事が人に影響を与えるのは、出来事自体ではなく、人がその出来事をどのように解釈するかによるというストア哲学の考え方を示しています。

 

彼は奴隷として生まれ、生活する中でストア派哲学と出会い、奴隷の身分を解放された後、哲学の教師となったストア派哲学の第一人者です。

 

ストア派哲学は運命、理性、自己抑制を重視する哲学で、自分がコントロールできるもの(自分の行動や反応)とコントロールできないもの(他人の行動や外部環境)を理解することを強調します。

 

これは、自分の行動や反応を自分自身でコントロールすることで心の平穏を保つという考え方です。

そんなストア哲学を現代人の生活に適用するための本として、『The Daily Stoic』があります。Ryan Holidayにより書かれたこの本は、エピクテトスマルクス・アウレリウスセネカなどの主要なストア派哲学者の作品に基づいた一日一言を読者に提供しています。

 

Holidayは、ストア派哲学が現代の生活に非常に適用可能であるとした上で。ストア派哲学を現代に生きる人々の生活で実践することを奨励しています。

 

APE(ApeCoin)とは?

 

APE(ApeCoin)は、「BAYC(Bored Ape Yacht Club)」の公式トークンである。APEは、APEエコシステムにおけるネイティブトークンとして機能し、ERC-20トークンとして発行されるので、イーサリアムネットワーク上で取引や支払いにも利用できる。

 

最大供給量には、10億APEの上限が設定されており、トークンの価値のインフレ抑制効果、価値の安定が期待できる。

 

APEの利用範囲は多岐にわたり、BAYCから派生したMutant Ape Yacht Club (MAYC)やBored Ape Kennel Club (BAKC)などで使用できる。

 

また、世界的な著名人や有名スポーツブランドとのパートナーシップを通じたマーケティング活動に力を入れており、注目度が高まりやすい。

 

APE(ApeCoin)の価格動向

(チャート画像出典 TradingView)

 

テクニカル的には、1.3ドルから2ドルの間でレンジ相場となっていたが、2024年3月に入ると城所基調に転換し、13日現在、約2.35ドル(約344円)付近で取引されている。

 

価格は現在チャネル上限に位置しているため、短期的に売られやすい状況となっている。当面は3ドル付近がレズスタンスとなっているが、チャネル上限を明確に超えてきた場合、5.35ドルを目指すことになる。

ロゴセラピーの創始者 ビクトール・フランクルの「夜と霧」

ビクトール・フランクルの生涯

ビクトール・フランクルは、オーストリア生まれの精神科医で、心理療法の一つであるロゴセラピーの創始者である。


彼は1905年にウィーンで生まれ、1997年に同地で亡くなっている。彼はウィーン大学で医学を学び、その後ウィーンの精神病院で働く。


ナチス・ドイツオーストリアを併合後、彼はユダヤ人であったために自身の診療所を閉鎖に追い込まれるが、彼はウィーンのロートシルト病院の神経科部長に就任している。


1942年に彼は家族と共にテレジエンシュタット強制収容所に送られ、その後アウシュヴィッツベルゲン・ベルゼン強制収容所に移送され、結果的に彼だけが生き残った。


彼は収容所での経験を通じて、人間が意味を見つけることで生き抜く力を持つという理論を構築し、その理論を「ロゴセラピー」と名付け、後に彼の最も有名な著書「夜と霧」で詳述している。

戦後、フランクルはウィーンに戻り、ウィーンのポリクリニック病院の神経科部長に就任し、その生涯をウィーンで終える。

 

1900年代のウィーンの様子

ビクトール・フランクルが生きた1900年代のウィーンは、文化、芸術、知識の活動が活発な都市で、特に1900年代初頭は、特権階級が政治を行うアリストクラシーと政府の介入を最小限に抑え、個人の自由と権利を尊重する自由主義知識人の中心地であった。

 

そんな中、反ユダヤ主義ユダヤ人の安住の地を建国しようというシオニズムという対照的な要素も共存していた時代であった。

 

この混沌とした環境の中で、ウィーンには、画家、作家、音楽家、建築家、舞踏家、医師、心理学者、哲学者、法律家、経済学者など、様々な分野で活躍する人々が集まっていた。

 

ロゴセラピーとは

ビクトール・フランクルが開発した「ロゴセラピー」の理論は、人間が生きる意味を見つけることで生き抜く力を持つという考え方を中心に据えている。

ロゴセラピーは、人間が生きる意味を見つけることによって、苦しみを乗り越える力を持つことができるという考え方を提唱している。

人間が生きる意味を見つけるためには、次の三つの方法があるとしている。

  • 創造的価値(作品を作るか、仕事を達成すること)
  • 経験的価値(世界から何かを受け取ること)
  • 態度的価値(苦しみ、病気、死といった苦痛を受けること)

態度的価値に人間がどのように生きる意味を見つけるかについては、生命の大切さや今を大切に生きることの重要性を苦しみを通して感じることができる。

これら3つの価値を通して経験したこと、感じたことが学びとなり、生きる意味を見つけることに繋がると提唱している。

 

彼は収容所での経験を通じて、家族は誰一人生き残ることができなかった状況で、たどり着いた理論を著書「夜と霧」に詳しく書き残している。

 

人生という荒波を生きるうえで非常に価値のある理論である。

 

哲学書 ローマ皇帝・マルクス・アウレリウスの自省録

 

マルクス・アウレリウスは、121年から180年まで生きたローマ帝国の皇帝です。

彼の父はプラエトル(高級官僚)で、裕福な家庭で育ちました。
彼は12歳から哲学を学び始め、特にストア派哲学に興味を持ちました。

ストア派哲学は運命、理性、自己抑制を重視する哲学で、自分がコントロールできるもの(自分の行動や反応)とコントロールできないもの(他人の行動や外部環境)を理解することを強調します。

これは、自分の行動や反応を自分自身でコントロールすることで心の平穏を保つという考え方です。

また、知恵、勇気、公正、節制という4つの徳を実践することで、より良い生活を送ることができると説いています。

マルクス・アウレリウスの時代である2世紀のローマ帝国は、「黄金時代」とも称される時代で、当時の人々は公共の浴場、劇場、競技場、市場といった都市機能が整備される中、人々はこれらの施設を利用しながら生活していました。

多くのローマ人は農民であり、小規模な家族経営の農場で生計を立てていました。奴隷制度の中で、奴隷は家事、農業、建設など、様々な分野で働いていました。

黄金期を迎えていたローマ帝国ですが、彼の皇帝時代はアルメニア王国との戦いやゲルマン民族連合の一部であるマルコマンニ族、クアディ族、サルマタイ族などとの間で行われた戦争に見舞われました。

そんな中、彼自身は哲学的な興味を持ち続け、彼の哲学的な思考や人生観を「自省録」に記しています。

この本は、マルクス・アウレリウス自身が書いたもので、当時の思考や人生観を垣間見ることができる貴重な本と言えます。

#ローマ帝国
#皇帝
#戦争
#哲学
#思考