ukon’s blog

哲学本をよく読みます。 主にアウトプット、備忘録として哲学ネタを投稿します。

哲学書 ローマ皇帝・マルクス・アウレリウスの自省録

 

マルクス・アウレリウスは、121年から180年まで生きたローマ帝国の皇帝です。

彼の父はプラエトル(高級官僚)で、裕福な家庭で育ちました。
彼は12歳から哲学を学び始め、特にストア派哲学に興味を持ちました。

ストア派哲学は運命、理性、自己抑制を重視する哲学で、自分がコントロールできるもの(自分の行動や反応)とコントロールできないもの(他人の行動や外部環境)を理解することを強調します。

これは、自分の行動や反応を自分自身でコントロールすることで心の平穏を保つという考え方です。

また、知恵、勇気、公正、節制という4つの徳を実践することで、より良い生活を送ることができると説いています。

マルクス・アウレリウスの時代である2世紀のローマ帝国は、「黄金時代」とも称される時代で、当時の人々は公共の浴場、劇場、競技場、市場といった都市機能が整備される中、人々はこれらの施設を利用しながら生活していました。

多くのローマ人は農民であり、小規模な家族経営の農場で生計を立てていました。奴隷制度の中で、奴隷は家事、農業、建設など、様々な分野で働いていました。

黄金期を迎えていたローマ帝国ですが、彼の皇帝時代はアルメニア王国との戦いやゲルマン民族連合の一部であるマルコマンニ族、クアディ族、サルマタイ族などとの間で行われた戦争に見舞われました。

そんな中、彼自身は哲学的な興味を持ち続け、彼の哲学的な思考や人生観を「自省録」に記しています。

この本は、マルクス・アウレリウス自身が書いたもので、当時の思考や人生観を垣間見ることができる貴重な本と言えます。

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